へんずブログ

所感についてはほぼ日記です。

金城宗幸、現実を爆発させる漫画原作者

なんか面白い漫画無い?

 

この質問に対して、最近は決まった返事をしています。

金城宗幸って知ってます?」

コレです。

当然知ってるし好きだよ。って人はお仲間で共感していただければと思いますし、知らない方は是非オススメしたい漫画原作者です。

 

何か新しい漫画を教えてもらいたがる人の特徴としては、今のところ

・10冊前後で完結してる

・漫画大人買いしたい

・何も考えずさらっと読みたい

・現実逃避したい

など色々ありましたが、ご安心下さい。

金城宗幸はお客様の悩みを余さず解決いたします。」

原作担当として活躍されているので、絵に拘りがある方も様々なタッチで描かれている作品群から選ぶことが出来ます。

私が読んだ作品を順不同で紹介していきます。

 

 

金城宗幸作品群

 

1.「僕たちがやりました」【完結】

作画:荒木光

 ー死にたい現実を生きている貴方に。

 退屈を持て余した高校生達が、出来心から始まった自分達の犯罪に対して向き合い葛藤し青春を突っ走る話です。

 現実逃避したい方は読むのに少し抵抗のあるかもしれませんが、リアルな人物描写とフィクショナブルな物語展開のある漫画です。

 表現される心情があまりにリアルであり、先のわからない展開に読んでいて動機が止まりませんでした。

 誰に共感し嫌悪するかは、読み手の今までの人生に繋がっているような気がします。

 心を持って行かれるので、お気をつけください。

昨年2017年、フジテレビでドラマ化されています。

作画は荒木光さん。ヤンキー塾へ行くを描いた人みたいですね。心情の機微な変化を描き出す画力に引き込まれます。

僕たちがやりました(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

2.「神さまの言うとおり(弐)」【完結】

作画:藤村緋二 

ーだるまさんが、殺した。

 これも高校生を主人公とした作品です。神さまが作ったデタラメで[楽しい]デスゲームに巻き込まれる高校生達をキャラクターの個性と共に魅力的な敵キャラと共に描いています。

出てくるゲームが分かりやすいくせにプレイヤーが怪奇過ぎて盛り上がりまくります。言葉遊びが圧倒的にうまい作品で、記憶に残りながら飽きずに読むことが出来ます。

 またシーズン2にあたる「神さまの言うとおり弐」では主人公を変えて二つの物語を交差させたりと、大量の登場人物をよくぞここまで個性化出来たな、て感じです。(正直、連載時は終盤こいつは何したキャラだっけってなってましたが)

 終盤はセルフオールスターバトルみたいになってて、一観客として、歓声を挙げて読めます。

作画は藤村緋二さん、この人とにかく敵キャラ描くのうま過ぎて読んでてワクワクしました。バケモノも人間も気持ちいい不快感があって読んでて楽しくなります。

 監督:三池崇史、主演:福士蒼汰で映画化にもなった作品です。福士蒼汰さんが主演ラッシュでわけわかんなくなってた時の1作品でしたかね。映画については言及しません。

神さまの言うとおり

神さまの言うとおり(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

3.「DRAGON COLLECTION 竜を統べるもの」【完結】

作画:芝野郷太

読んだのが大分前だったので、あんまし覚えてないんですが、これも金城原作だったんだ、と驚きました。

 友達に勧められた時は、幼稚っぽいなあと思っていましたが、キャラデザとかドラゴンがすげえカッコよかったのは覚えてます。

基本的には大逆転劇が好きなんですかね、この作品もその金城テイストを大きく汲んでいます。

作画は芝野郷太さん。フェアリーテイルの外伝も描かれてるみたいです。やっぱりドラゴンが上手だったからかなあ。

ドラゴンコレクション 竜を統べるもの(1) (講談社コミックス)

 

4.「ビリオン ドッグス」【完結】

作画:芹沢直樹

ー30億と父。

これは作画の人から入りました。

芹沢直樹さんの描く「猿ロック」がエロかっこよくて、主人公への感情移入度が凄くて学生時代すごい好きで、その人が描いてるならって感じで入った気がします。

天才の主人公と親友のヤンキーが、天才の父親とヤクザが秘匿する30億を狙う話、だったはずです。

面白いのは主人公VS父親っていう構図、出し抜いたり出し抜かれたり、命をかけた場面では血縁なんて飛ばして人は利己的になるもんだと痛快に思わせてくれる作品でした。

作画の芹沢直樹さん、「猿ロック」程では無いですが、中学生にはたまらないエロさがあるので、「ちょうどいいの欲しいわあ(?)」という方は是非。

ビリオンドッグズ(1) (マンガボックスコミックス)

 

5.「グラシュロス」【既刊2巻】

作画:藤村緋二

金城宗幸の真骨頂は原始あった。

ここからは現在(2018.4)連載中の作品になります。週刊ヤングマガジンで連載中のこちら、「神さまの言うとおり」のタッグでよりグロくエロく作られてます。

金城宗幸の世界観が原始時代に炸裂しています。ストーリー的には父母と故郷を殺されたマンモスに復讐を誓う主人公の話なんですが、ストーリーは王道で面白いのは当然、そこに金城テイストがゴリゴリ取り込まれています。

オリジナルの言語が作中に沢山出てくるんですが、「神さまの言うとおり」でもそうだったんですが言葉選びが秀逸です。是非漫画の中で体感して頂きたい。

何も考えずに笑いながら読めます。セリフはふざけ切ってるくせに、画力が凄まじいので、あっという間に読み終わって続きが楽しみになります。

グラシュロス(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

6.「ジャガーン」【既刊4巻】

作画:にしだけんすけ

ー欲望に素直になれよ、兄弟、

 一番最近読んだ作品です。これがこのまとめを描くきっかけになったんですけど、金城宗幸の脳内では、どんなフィクションが展開され続けているのか気になります。

 警察官の主人公は、なんとなく持ってる拳銃をぶっ放したい普通の警察官。そいつが地球外生命体に寄生されて、同じく寄生されて自我の崩壊した人間を殺しまくる話です。

欲望と欲望が、現実ではあり得ない形でぶつかり合います。理性やら常識で人間は生きちゃってるので、その箍を外したらこんなんなっちゃうんじゃないか、妄想の漫画化が楽しくて、「俺にも寄生してくれ…!」って思っちゃいます。

ジャガーン 1 (ビッグコミックス)



 

まとめ

自分で書いてて改めて思ったんですけど、

金城宗幸さん、一貫して現実を直視した上で作品を作られてるように思います。

 地に足つけて現実を生きているからこそ、今に対する不満や無力感、虚無感に嫌悪感、マンネリ化した生活や理不尽で寄生されない悪事に対する想いをフィクションで「ぶっ放してる」んだと。

だからこそ同じ気持ちを表現しきれずにいる僕のような読者に刺さるんじゃ無いでしょうか。

魅力としては

 ・作画が固定されてない為絵に拘りの無い人でも楽しめる

点も大きいと思うのですが、ダーっと書いてみてどうですかね。

万人に勧められる体で書いてましたが、幸せな読者におすすめできるんですかね。

 

「今がいっちばんしあわせ!」な読者層とか

フィクションに逃げたく無いお姫様みたいな人に果たして刺さるのでしょうか。

 

まぁまずは暇なら手にとってみてください。

 

 

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

 

 

 

お題「好きな作家」